ポルシェのモデルを一挙紹介!歴史から知るポルシェの種類とは

「ポルシェってどんな種類があるの」

ポルシェといっても様々なモデルが存在がゆえに歴史もあります。

伝統あるスポーツカーとして君臨しているのにはわけがあるんです。

というわけで今回はそんなポルシェのモデルを一挙紹介していきます。

それでは参りましょう。

ポルシェの種類は大きく分けて5つ

ポルシェの種類は大きくわけて5つあります。

それでは一つずつ紹介します。

718ボクスター/ケイマン

718シリーズは主にケイマンとボクスターの2種類。ケイマンは2シーターのクーペタイプの車です。水平対向6気筒エンジン搭載で、ポルシェの中では比較的お手頃な値段で購入することのできる車です。ボクスターは2シーターのオープンカーです。水平対向4気筒エンジンを搭載しています。

911

911シリーズはポルシェのフラッグシップモデルとして50年以上生産されてきたスポーツカーです。生産開始から現在まで、RR方式(リアエンジン・リアドライブ)と言われる、車体の後ろにエンジンを配置し、後輪を駆動する方式を採用しています。製作当初は「901」という名前でしたが、フランスの自動車メーカーのプジョーの商標に違反してしまうため、現在の「911」になりました。

パナメーラ

Porsche Panamera 4 E-Hybrid (MSP17).jpg
Jakub "flyz1" Maciejewski - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=59183440による

パナメーラはポルシェ初のラグジュアリーサルーン、言い換えると4ドアの高級なセダンです。上記の二つと違い、4ドアのため家族での利用ができるようになりました。パナメーラ、パナメーラ4にはV型6気筒エンジン、パナメーラS、パナメーラ4S、パナメーラターボにはV型8気筒エンジンが採用されています。

カイエン

Rudolf Stricker - 投稿者自身による作品, Attribution, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4331908による

カイエンはポルシェ初のSUVです。フォルクスワーゲンと共同で開発されました。フォルクスワーゲンのトアレグとアウディQ7と車の骨組み部分であるシャーシを共有しながらも、外装のデザインに911のテイストを取り入れ、スポーツカーテイストのSUVとして、他のSUVとは異なったひと目でポルシェとわかるデザインとなっている。エンジンは、パナメーラと同じくV型エンジンを採用している。

マカン

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Shirley 501JFW - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=67127491による

マカンはカイエンよりも一回り小さいSUVです。世の中のコンパクトSUVの流れに乗って登場したモデルですが、日本国内の他のコンパクトSUVに比べると少し大きいです。マカンはケイマンと同じくポルシェの中では比較的お手頃な値段で購入することができます。コンパクトSUVとはいえ、スポーツカーにも負けないスペックを持っています。

種類を知ると歴史がわかる

ここではポルシェに携わってきた「人」からポルシェの歴史、ポルシェのラインナップが生まれてきたを振り返ります。

フェルディナント・ポルシェ

Bundesarchiv, Bild 183-2005-1017-525 / CC-BY-SA 3.0, CC BY-SA 3.0 de, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5426395による

現在ドイツの高級車メーカーとして知られているポルシェは1931年にフェルディナント・ポルシェによってデザイン事務所として設立されました。

フェリーポルシェ(息子)

1948年には息子であるフェリー・ポルシェによって、ポルシェとして初の自動車となる「356」が製造・販売されるようになり、ポルシェは自動車メーカーとなりました。リアエンジン・リアドライブ方式を採用していたポルシェは、当時では珍しい方式ではあったが、低重心でバランスが取れた優れた自動車メーカーとして有名になりました。

フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ(孫)

1964年には、フェリーの息子であるフェルディナント・アレクサンダー・ポルシェがデザインした「911」が誕生しました。他社との競合が盛んになってきた時期であり、356の再構築が必要だと考えられ、356の後継として製作されました。ポルシェは創業からずっと家族経営でしたが、1971年に日本の自動車メーカーHONDAの創業者である本田宗一郎の家族経営に対する考えに影響を受け、家族経営から手を引きました。これに伴い、アレクサンダー・ポルシェをはじめとする経営に関わっていた社員が何人も退職しましたが、その後も数々のレースで結果を残し、知名度をあげていきました。

ペーター・シュッツ

By Marcel Antonisse / Anefo - Nationaal Archief, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=41367091

1981年にアメリカ人のペーター・シュッツがCEOに就き、アメリカ市場を広げていった。1984年に第3世代「カレラ」が誕生し、かつてレーシングカーにのみつけられていたカレラの名前が復活しました。そしてこのカレラの誕生により売り上げが好調になり、1880年から1886年には売り上げが2倍以上になりました。

ヴェンデリン・ヴィーデキング

その後1993年にヴェンデリン・ヴィーデキングがCEOに就任した1993年には、ポルシェは破産の危機に陥っていました。彼はトヨタから多くの日本人を管理者として招き、トヨタの生産方式を社員に学ばせ、在庫軽減とコスト提言を実現し、1995年には経営状態を好転しました。さらに採算の取れていなかったモデルを廃止し、911を中心に生産を行い、新型911と1996年に発表したボクスターにより、ポルシェのブランドイメージを変えました。2002年には初のSUVにもかかわらず大ヒットしたカイエンを発表しました。カイエンはロシアや中国などの市場で最も人気のあるモデルとなりました。2004年にカレラGTを発表し、2006年、北米でボクスター、カイエン、911が人気になりました。これらの結果、ポルシェは世界一利益率の高い自動車メーカーとなりました。同じくこの時期に、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンの買収を決定し、ヴィーデキングは2006年7月よりフォルクスワーゲンの取締役会役員も兼任しました。しかし2007年の世界金融危機の影響を受け、ポルシェは経営が悪化しました。これを受け、フォルクスワーゲン買収の計画が頓挫し、2009年にポルシェのCEOを辞職しました。

その後から現在

その後2012年にフォルクスワーゲンがポルシェの全株式を取得し、ポルシェはフォルクスワーゲンの傘下になりました。その後も車のラインナップの拡張を続け、2009年にパナメーラを発表しました。また2014年にはカイエンよりも一回り小さいSUVであるマカンを発表し、2019年にはポルシェ車種別販売台数でカイエンを超えました。またEVにも力を入れ始め、2019年のフランクフルトモーターショーにて、ポルシェ初の電気自動車となるタイカンを発表しました。

ポルシェのエンジンの種類

ポルシェは独自のドライブフィールを追求しているがゆえにエンジンにも非常にこだわりがあります。

現役バリバリの空冷エンジン

ポルシェには、水冷エンジンと空冷エンジンの2種類があります。空冷、水冷とは、エンジンの冷却方法のことで、空気でエンジンを冷却することを空冷、水で冷却数することを水冷といいます。現在走ってる車の99%は水冷エンジンであり、空冷エンジンは絶滅危惧種と化していますが、その中でもポルシェ911シリーズには、現役バリバリで空冷エンジンが搭載されています。

ポルシェは珍しい水平対向エンジンを採用

エンジンは水冷や空冷といった冷却手段の違いだけでなく、エンジン構造の種類において「直列エンジン」「V型エンジン」「水平対向エンジン」といった3種類あります。「直列エンジン」「V型エンジン」に比べて「水平対向エンジン」は珍しいエンジンです。

水平対向エンジンとは左右対称に配置されたピストンが水平方向に対向して動くエンジンのことです。「ボクサー・エンジン」とも呼ばれ、世界ではポルシェとスバルが採用しています。ポルシェ911といえばこれというエンジンです。また水平対向エンジンは他のエンジンでは実現できないエンジンフィールがあることから、金額は高いですが、ポルシェを購入することを考えている方には911がお勧めです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

知れば知るほど魅力が深いポルシェ。

街ゆくポルシェについつい気になってしまうといったことまでポルシェはデザインしているのかも知れませんね。

それではまたお会いしましょう。

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