「クーペってなに?」
クーペは、通常、2ドアで車高が低い車のことを指します。
そんなクーペについて、人気の車種や魅力、セダンとの違いについて紹介していきます。
もくじ
クーペとは
クーペと言われて聞いたことがあるけどよくわからないという人は次からのご紹介で理解できるでしょう。
クーペの由来や定義、特徴のほか歴史をご紹介します。
由来
クーペの語源は、フランス語で「切られた」という意味の形容詞「coupé(クペ)」から来ているとされています。
要するに車両の後方を切り落とした二人乗りの箱馬車を表しており、やがて車の形状をさすようになりました。
定義・特徴
前述したようにクーペは車の形状を表し、一般的には、2ドアで車高が低かったり、スポーティだったり、エンジンルームが広いような車のことを指します。(ノッチバッククーペ)
中には2ドアで2シーターではなく2+2シーターのものもあり、セダンのように4ドアでありながらも後部座席が狭い4ドアクーペもあります。
そのほかリアの一部分が流線形であるファストバック・クーペというタイプもあります。
カムテールクーペはファストバッククーペのボディー後方をスパッと切り落としたような形をしているタイプになります。
歴史
先ほどもご紹介したように、クーペの歴史としては車両の後方を切り落とした二人乗りの箱馬車が最初です。
日本ではじめて生まれたクーペは、1932年製のダットサン10型で、その後もダットサン15型なども誕生しています。
また、2車席でハードトップのものを、クーペと呼ばれていました。
1960年になるとマツダからR360クーペが発売され、当時の売れ行きでは満足のいく出来で、国産車最軽量の380kgだったこともあり、燃費と走行性能の向上にも寄与しました。
その他、同じ1960年代のアメリカではクーペが多く生産され、カマロやマスタングなどが人気になりました。
セダンとの違い
セダンとクーペは同じように見えるという人も多いと思います。
昔に比べるとその違いが分かりづらくはなっています。
ここではセダンとクーペの違いについてご紹介します。
セダンとは
由来としては、一人乗りの椅子かごセダンチェアまでさかのぼります。
クーペと同じようにエンジンルーム、乗車空間、荷物空間が分かれている3ボックスの乗用車です。
しかし、スタイリングを重視したクーペとは違い、セダンは居住性を重視しており、4ドアタイプが多いです。
2列シートで乗車人数は4~6人まで可能で、排気量は2,000cc〜3,000ccのものが主流です。
セダンとの違い
クーペはスタイリング重視の2人乗りが主流で、セダンは居住性重視の4~6人乗りが主流です。
クーペは2ドアが多く、セダンも4ドアが主流になります。
どちらかというとクーペの方が車高が低めで、セダンにはトランクをしっかりと備えているという違いがあります。
もちろん、最近では4ドアのクーペもあることで見分けがつきませんが、やはり居住性を重視しているのがセダンだという違いが出てきます。
クーペの魅力
あまり乗る人を見なくなったクーペかもしれませんが、クーペにはクーペなりの魅力があります。
クーペの魅力についてご紹介します。
エレガントまたはスポーティな外観・内装
車高が1,400mmを切るとカッコよく見えると言われ、クーペには全高1,400mmを切るものが多いです。
また、外見がラグジュアリーテイストなものも多いです。
さらに、室内が2シートでスポーツカーらしい雰囲気が出て、デートなど親密感が出ます。
走行性能が良い
車高が低く、低重心になり、ロールや空気抵抗が少なくなり、横転防止にもなり操縦安定性が高くなります。
スポーツ走行にあるしっかりと曲がる走行などが楽しくなるはずです。
おすすめのクーペ
クーペというとやはり外観、内装ともにスポーティあるいはエレガントなもので走行性も重視されたものがおすすめできるでしょう。
ここでは国産と海外に分けておすすめのクーペをそれぞれご紹介します。
国産
86
本格的なライトウェイトスポーツカーでありながらも、当時では200万円を切る販売価格で話題を呼び、若者の車離れを引き止めました。
水平対向エンジンによる超低重心で軽快かつパワフルな走りが魅力で、現在でも幅広い層から支持されています。
コスパスポーツクーペとでも言えます。
また、現行の86は排気量が2.4Lにアップ、ボディ剛性アップグレードして軽快なアルミになりました。
また、車高が1,320mmから10mm低くなり1,310mmとなり、空力性能やフロント・リアサスペンション、AT車のSPORTモードも改良するなど様々な点で改良の手が加えられており、コスパスポーツクーペとしてはさらに魅力的になりました。
スープラ
BMWとの共同開発してトヨタが販売終了してから17年後に復活させた車種です。
先代のスタイルを受けつつ、流線形でありながらもものすごくボディーを絞り、少しはみ出た感じのリアウィングが特徴的です。
2シーターのみでスポーツカーという部類でもピュアスポーツクーペであり、エレガントさも交えて見えるのも魅力です。
ピュアスポーツクーペながらもフェアレディZより一回り大きく、エンジンはBMW製の4気筒と6気筒のツインスクロールターボエンジンを搭載しています。
そのため、SZとSZ-Rではチューニングの違いだけで大きな性能差があります。
また、トップグレードのRZのエンジンは発売後わずか1年で47psアップされた改良をほどこされています。
フェアレディZ
ロングノーズで全長約4.3mとコンパクトカー並みでありながら、FRを強く感じさせるほどの美しく引き締まったリアデザインでスポーツクーペだけでなくラグジュアリー性を感じさせます。
2シーターで、本革調のファブリックシートやパワーシート、シートヒーター、BOSEサウンドシステムやアクティブ・サウンド・コントロール、アクティブ・ノイズ・コントロールまで標準装備になっています。
日産 GT-R
1969年にスカイラインGT-Rが発売され、その後受け継ぎながら今のGT-Rに至ります。
いくつかグレードがあり、作り込まれた車を売りにし世界的にも人気な日本車唯一のマッスルカーです。
一方でトラックエディションに関してはサーキット走行を視野に入れたカスタマイズが施されているので、サーキットで本気で走りを楽しみたいという方におすすめしたいモデルとなっています。
クーペとしてはゴツゴツした印象があり、ザ・スポーツカーというフォルムです。
2シーター+2シートで、大きなテールランプとマフラーが特徴的です。
同じ性能の車と比べてもコスパが良いと評判です。
海外
ポルシェ
シンプルなフォルムでありながらいかつくない印象です。
また、走行安定性を確保するための低重心なのも特徴です。
アウトバーンを200km/h以上で走行することを想定して作れられているため運転席は体に負荷がかからないよう設計されており、加速もしやすく長時間の高速運転にも耐えられる作りです。
ポルシェのクーペは現行だと718と911に分かれており、エントリーモデルが718となっています。
それぞれのモデル共にさらにグレードが分かれており、スポーティなモデルもあります。
718は2シーター、911は2シーター+2シートになります。
まとめ
最近ではクーペの見分けがつかない車種もあります。
また、クーペに乗るよりもSUVや軽自動車など日本では売れている車は違っています。
しかし、クーペにはセダンなどにはない魅力があり、改めて車の楽しさがわかる車種でもあります。
車は後ろ姿がカッコ良い方が良いと思う人もいて、その面ではクーペは後ろ姿がカッコ良いデザインが多く、セダンや他の車種に比べても対抗できます。
車の楽しさやオシャレといった意味でセカンドカーや趣味性がある車として所持するのもおすすめです。