ポルシェ好きの人なら何度か耳にしたことがある「シンガーポルシェ」。
シンガーポルシェは制作することに日本円で億を超えるとも言われています。
今回はそんなシンガーポルシェとは一体なんなのか。機能はもちろん歴史や新作情報について紹介します!
シンガー社が手がける空冷ポルシェ
シンガーポルシェとは、アメリカのカルフォルニア州にあるシンガー・ビークル・デザイン社(Singer Vehicle Design)が、ポルシェ964シャシーをベースに、1989年から1994年までのポルシェ911をレストアした車です。
シンガー社とは
前述しましたが、シンガー社とはアメリカのカルフォルニア州ロサンジェルスに本社を置くシンガー・ビークル・デザイン社(Singer Vehicle Design)のことです。
シンガー社は2009年にイギリス出身のロブ・ディキンソンが創業しました。
シンガー社の特徴的なところは、車の製造・販売は行っていないところです。顧客が持ってきたポルシェ911をレストアを専門としています。
そしてレストアされた車がシンガーポルシェです。
究極の空冷ポルシェ!?
シンガー社は空冷ポルシェに最新の技術を用いてレストアして、究極の空冷ポルシェを再構築しています。
2021年8月にはイングランドでのウェスト・サセックスにあるグッドウッドで行われたモータースポーツのイベント、「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で、「シンガー911 DLS」という新しいモデルが発表されました。
ここでは具体的に用いられている技術やその機能について紹介します。
DLSとは
「シンガー911 DLS」の名前にもついていますが、DLSとはなんなのかについて紹介します。
DLSとはダイナミック&ライトウェイディング・スタディの略称です。
シンガー社が発表した動的性能と軽量化の研究のことです。ポルシェのフラッグシップモデルであるポルシェ911をベースとして、どこまで軽量化と高出力を実現できるかを研究したプロジェクトです。
このプロジェクトはイギリスのF1レーシング・チームであるウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング・リミテッドの関連会社であるウィリアムズ・アドヴァンスト・エンジニアリングと共同で研究しています。
シンガー911 DLSにはこの技術が用いられています。
機能
シンガー911 DLSの機能について紹介します。
車のボディには空力的に最適化されたカーボンファイバーが使用されています。
不要な重量を排除し軽量化、そして空力、高剛性ともに最適のスペックが目指されています。
エンジンにはウィリアムズと共同開発された4.0リットル水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載していて、最高出力は500馬力を実現しています。
ダブルウィッシュボーン式に再設計した軽量サスペンションなどにより、ハンドリングの向上も果たしています。
ウィリアムズ以外にもフランスのタイヤメーカーのミシュランや、ドイツのロバート・ボッシュなど様々な企業と協力をして、75台のDLSモデルを生産することを予定しています。
販売価格はなんと180万ドル、日本円にすると約2億円と予想されています。
日本でも注文できる!
ここまで紹介してきたシンガーポルシェは実は日本でも注文することができます。
シンガー社がアジア地域における事業拡大のために、福岡県福岡市を拠点として、アストンマーティンやマクラーレンの正規取扱店を営んでいる永三MOTORSをグローバルパートナーネットワークに向かえました。
それによって日本でもシンガーポルシェが注文できます。国内でシンガー社のサービスを受けることができるため、ポルシェが好きな方はぜひ調べてみてください。
まとめ
シンガーポルシェについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
ポルシェはリストアしても輝く、とても魅力的な車だということをお分かりいただけましたでしょうか。
他にも従来のエンジンや駆動方式など、ポルシェには魅力が詰まっています。
他の記事でも魅力あるポルシェについて紹介しておりますので、ぜひ読んでみてください。